トラウマ(苦手意識)は、必要ない:アドラー心理学
自己啓発界隈で大人気のアドラー心理学(正式名:個人心理学)ですが
アドラーはトラウマを完全否定しているのに、何故かトラウマ大好きな人に強い支持を得ています
嫌味抜きで不思議な話です
アドラーはトラウマが必要ない理由(トラウマが存在しない理由)として、車に轢かれた犬を例に挙げて説明しています
“車に轢かれた犬は、轢かれた場所に行きたがらなくなるが、その行動に意味はない(無駄だ)”
“犬が轢かれたのは、不注意が原因なのだから、注意して歩けば車に轢かれなくなる”
“問題は、注意して歩けるかどうかなので、轢かれた道を避けても、問題は解決しない”
…といった感じです
アドラーの弟子の1人に
岸見一郎さんとおっしゃる日本人がいます
岸見さんはアドラー心理学(個人心理学)の知己を活かして
嫌な上司、嫌いなコーチとの対峙の仕方をアドバイスされています
アドラーの考えかたでは「怖い上司(嫌な上司・コーチ)」は、あなたが作り出した『思い込み』だとなります
あなたとの関係でだけ、そのおじさんは「怖い人」になることを余儀なくされているのです。
だから、あなたがすべきことは、目の前のおじさんと、自分の対応のしかたに改善の余地がないかを考えることです。
この事は
対人関係だけではなく、多くの事象に当てはまります
・フリースローが苦手
・ディフェンスが苦手
・ドリブルが苦手
アドラー曰く、これらは全て選手やあなたの思い込みです
また、しばしばトラウマ否定論とセットで紹介されるのが
「原因追求の不毛さ」と「目的追求の重要性」です
例えば、フリースローが入らない“原因”が柔軟性の欠落(身体の硬さ)だったとします
でも、そんなものがわかった所で問題解決には何の足しにもなりません
柔軟性の欠落でフリースローが入らないのならば、身体を柔らかくする術を考え、実施しましょう
尚、こんな話に、ポジティブもネガティブも関係ありません
ちなみに、この様な話をすると
「男性脳、男性社会は、問題を解決したがる」
「女性脳、女性社会は、課題を共感したがる」
『だから、女性の多い場所や女性が活躍する社会では、問題解決を推し進めてはいけない』
…とかおっしゃる方が日本には結構おりますが
これは、とんでもない女性軽視発言です
アメリカやヨーロッパでこんな事を言ったら
本気で怒られる事がありますので、ご注意ください
原因の探究だけで納得していては問題が解決しない事に、男性も女性も関係ありません。