TAMAのさん日記

日々雑感、トレーニング理論などを書きます

アドラー心理学:子供は褒めると駄目になる

「褒めれば子供は伸びる」と思っている皆さんは
それは皆さんの好きにされれば良いけど

少なくともアドラー
「子供を褒めてはいけない」と訴えている

👅だから
「私はアドラーに精通している」と言った舌で
「子供は褒めて育てなさい」…て言ってるような奴がいたら

学会だったら
除名クラスのガラクタ論法なんだけど

まぁ無敵のホラ吹きに何を言っても仕方はない

こちらは被害者が増えない事を祈るばかりだ
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褒めるという行為は
アドラー心理学(個人心理学)では
「縦の関係性」と言って
相手を見下した行為であって
簡単に言えば侮辱行為の一種と判断される


例えばさ
子供が親に向かって
「お父さん、いつもお仕事頑張ってくれて…偉いね!
…なんて褒めないでしょ?(笑)

褒めるという行為は
「私はあなたよりも立場が上なのですよ」
相手の深層心理に植え込む行為だから

アドラー心理学/個人心理学を支持する)僕は!子供をむやみに褒めない

また、やたらと子供を褒める事をゴリ押しする指導者については
『子供や選手、というよりも保護者』を、支配したいという深層心理がある奴で
かなり気を付けた方がいい奴だと解釈するようにしている


では
・子供を褒めてはいけない
・まして、怒ってもいけないでは

どうやって子供に接すればいいのか?

アドラーはこれを
『勇気づけ』と言っているのだけど
これが結構難しい🤔


例えば、さっきの話

「お父さん、いつもお仕事頑張ってくれて」…のあとは
普通「ありがとう」でしょ?

だから子供が親や友人に接するように、親や指導者も子供に接すればいいのさ

こういった対応を個人心理学では「水平の関係性」と呼ぶ




でも駄目なコーチほど

駄目な奴で自分に自信がない奴ほど

こういった水平の関係性が作れない

・子供に馬鹿にされたくない
・子供や保護者を支配したい
・尊敬されたい

そんな事ばかりを考えている

だから、褒めるのさ




勇気づけを象徴する指導の事例としてこのシーンをピックアップする

とても難しい場面なんだけど

佐古さんはここで
「大丈夫・大丈夫」
「こういったプレーは『好きだ』
と言っている

ミスした場面だったので
この動画を見た直後は結構違和感あったんだけどさ

でも、よくよく考えたら
佐古さんはここで川島に対して
「勇気づけ」を試みている

・叱っていない
・褒めてもいない
正に勇気づけている

川島君の将来、だけでなくて、日本のバスケット界の将来を考えても
動画の様なシーンでのビックマンのドリブル突破が必須な事は明白
な訳で

確かにこの程度のミスで萎縮されちまったら困る場面だ


JBA側もわざわざこのシーンをピックアップしているのは
このプレーと、その後の佐古さんの対応を重要視しているからだろうな



トラウマ(苦手意識)は、必要ない:アドラー心理学

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自己啓発界隈で大人気のアドラー心理学(正式名:個人心理学)ですが

アドラーはトラウマを完全否定しているのに、何故かトラウマ大好きな人に強い支持を得ています

嫌味抜きで不思議な話です

 

 

アドラーはトラウマが必要ない理由(トラウマが存在しない理由)として、車に轢かれた犬を例に挙げて説明しています

 

“車に轢かれた犬は、轢かれた場所に行きたがらなくなるが、その行動に意味はない(無駄だ)”

“犬が轢かれたのは、不注意が原因なのだから、注意して歩けば車に轢かれなくなる”

“問題は、注意して歩けるかどうかなので、轢かれた道を避けても、問題は解決しない”

…といった感じです

 

 

アドラーの弟子の1人に

岸見一郎さんとおっしゃる日本人がいます

 

岸見さんはアドラー心理学(個人心理学)の知己を活かして

嫌な上司、嫌いなコーチとの対峙の仕方をアドバイスされています

 

アドラーの考えかたでは「怖い上司(嫌な上司・コーチ)」は、あなたが作り出した『思い込み』だとなります

 

あなたとの関係でだけ、そのおじさんは「怖い人」になることを余儀なくされているのです。

 

だから、あなたがすべきことは、目の前のおじさんと、自分の対応のしかたに改善の余地がないかを考えることです。

 

 

この事は

対人関係だけではなく、多くの事象に当てはまります

 

フリースローが苦手

・ディフェンスが苦手

・ドリブルが苦手

 

アドラー曰く、これらは全て選手やあなたの思い込みです

 

 

また、しばしばトラウマ否定論とセットで紹介されるのが

「原因追求の不毛さ」と「目的追求の重要性」です

 

例えば、フリースローが入らない“原因”が柔軟性の欠落(身体の硬さ)だったとします

でも、そんなものがわかった所で問題解決には何の足しにもなりません

 

柔軟性の欠落でフリースローが入らないのならば、身体を柔らかくする術を考え、実施しましょう

 

尚、こんな話に、ポジティブもネガティブも関係ありません

 

 

ちなみに、この様な話をすると

男性脳、男性社会は、問題を解決したがる」

「女性脳、女性社会は、課題を共感したがる」

『だから、女性の多い場所や女性が活躍する社会では、問題解決を推し進めてはいけない』

 

…とかおっしゃる方が日本には結構おりますが

 

これは、とんでもない女性軽視発言です

アメリカやヨーロッパでこんな事を言ったら

本気で怒られる事がありますので、ご注意ください

 

原因の探究だけで納得していては問題が解決しない事に、男性も女性も関係ありません。