TAMAのさん日記

日々雑感、トレーニング理論などを書きます

🏀⚽️将来レフリーを目指している学生選手達へ…

最近は高校や中学生の時点で…

「😆レフリーになりたいです」

…という学生が結果増えているみたいだけど

 

今日はそんな皆さんに伝えたい事

 

学生のウチは競技力を上げなさい

 

これは私がかつてレフリーをしていた頃に指導を受けていたあるS級レフリーの一言

 

「🤔アイツ(仮名Aさん)は、レフリーの知識はまるでないが、レフリー上手いな」

 

 

実はAさんは高校で関東大会へ出場するレベルの選手で

大学に行ってからボチボチ(渋々w)とレフリーを始めたらしい

 

講習会はもちろん、ルールブックや、ましてやレフリーマニュアルすら殆ど読んでいない人だったので

ジェスチャーとかは無茶苦茶だったけど

 

でも競技能力があるから、コート上で次に起こる事を予測して、予め回り込んでプレーを見定める能力があった

 

恐らく当時の私とAさんを比べたら

私の方が遥かにレフリーとしての知識はあったと思うけど

でも実際の試合で納得性の高い笛を吹けるのはAさんの方だったろうとも思う

 

「A君は知識は無いが(レフリーが)上手い」というS級レフリーの評価は

的を射た表現だったな…と今でも思っている

 

 

やたら手続きが過剰評価されがちな日本のレフリー講習

サッカーやバスケットの審判をする時は

限られた審判員数の中で動きながら判定をするため、全選手を把握するのは物理的に不可能だ

 

だからどうしても試合中に死角が生まれる

 

そこでこの死角をマネジメントするための予測能力がとても重要なのだけれど

何故か日本の初級レフリー講習では、この死角のマネジメントについては殆ど触れずに

ジェスチャーとか試合開始のサインの方法の様な、いわゆる手続きに関する分野に執着した講習内容に傾倒する

 

私に言わせるとね…そんな事は後からでも憶えられるから

初心者講習でわざわざ熱弁振るう価値は必ずしもない事

 

またそんな所ばかりクローズアップされるから

よくわからない事象に執着するアタマデッカチなマニュアルくんレフリーが量産されてしまう事になる

 

定点判定ができる陸上競技や水泳競技の審判員ならば

こういったマニュアル至上主義の育成がフィットするかも知れないけど

 

サッカー・バスケットのレフリーはそうは行かないのだ

 

では一体どうすれば良いのか?

 

一番手っ取り早いのは競技力を向上させる事だ

競技力さえ上がってくれば、予測能力は自ずと備わって来る

 

もっともこれは、あくまでも学生レフリーに向けての提言

 

日本のサッカーやバスケ界は

文化歴史的に、全然サッカーやバスケをやった事ないのだけど

子供のチームの運営のためにやむを得なくレフリー・指導者をやらなくてはならないお父さんお母さん達がいて

そんな皆さんのサポートをする場は確かに必要だ

 

だがしかし、そういったお父さんお母さん方と学生選手らを混同するべきではないとも思う

 

学生の皆さんは、レフリーの勉強も結構だが

むしろレフリー能力向上のために競技能力を高めるべきじゃないかな?

 

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