⚽️「ジャイアントキリング」を真剣に考える
ジャイアントキリングとは元々は聖書の中の物語
ジャイアントキリングとは
元々は旧約聖書(サムエル記)に出て来る英雄の呼称
イスラエル民はゴリアテを擁すペリシテ軍を恐れて対峙しようとせず
ゴリアテはイスラエル民の臆病さを笑い、罵った
その巨人の前に
祖国の民と名誉を守るため
投石と杖だけ携えた小柄な羊飼いの青年が立ちはだかる
GIANT KILLING 9巻 (C)網本将也 ツジトモ 講談社
青年の名はダビデ
見事、ゴリアテを倒した英雄は
後にジャイアントキリング(巨人殺し)の異名を得る事となる
つまり
ダビデとは聖書圏の人にとっては弁慶を倒した牛若丸であり
弱小サッカーチームでチャンピオンを目指すETUメンバーだったわけだ
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※尚、英語名の「デビット」とはダビデの事
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また、今や聖書の物語と同等に有名となったミケランジェロのダビデ像だが、これは1594年にイタリアのフィレンツェで、いわば「フィレンツェの守り神」として制作された
ところがミケランジェロのダビデ像はユダヤ人であるダビデが備えもたなくてはいけない、ある『身体的特性』がない事から、ダビデではない(ユダヤ人ではない)という説が有力であり、またそれを立証する為にダビデ像は全裸である必要があるのだが、それには彼が抱えていたある悲壮的な事情が影響していると言われている
…まぁとりあえず「ミケランジェロのいたずら」は、ひとまず置いたとしても
芸術作品とは、こういった歴史的な経緯が積み重なって、芸術として息づいていく訳なので
そういった事情を知らない人々が、いきなり「全裸の巨人像」をみたら驚くのは当然の事だ
島根県奥出雲町が昨年夏に公園などに設置した大理石製の彫刻のダビデ像とビーナス像について、「(ダビデ像に)下着をはかせて」など、町民から苦情が殺到したという問題が、海外でも報じられた。
問題となった像は、イタリアの著名な彫刻家エンツォ・パスクイニ氏(故人)がミケランジェロのダビデ像やミロのビーナス像を模して制作したもの。
奥出雲町の一部の住人は、ミケランジェロのダビデ像が下着を履くのかについて関心を寄せているとし、公園に最近設置されたミロのビーナスなど、裸のルネッサンスの彫刻の複製が地域の不安を巻き起こしたと伝えた。
議論が高まるなかで同サイトは、もしもダビデ像にパンツを履かせることになれば、次はミロのビーナスにブラジャーを着用させることになりかねないと指摘。
しかし、ビーナス像には腕がないため、自らでブラジャーを着用することは難しいと皮肉った。
そりゃあ揶揄(からか)われるのも無理はない