TAMAのさん日記

日々雑感、トレーニング理論などを書きます

コラム:「子供のために」

「子供のためのスポーツ」

「子供が楽しいと事をやらせる」

よく言われる事だけど

個人的にはこういった発想は

大人のエゴだと感じる事がままある

👶

子供に向かってクラブに通う動機を聞けば

「バスケットが好き」「サッカーが好き」

口ではステレオタイプに答えはするが

本質的な動機は子供にとって様々で、また本人自体も動機に気づいていない事はある

私の経験上、子供が最も喜ぶのは

親であるあなた方が喜ぶ姿を見た時だ

そらまぁ、親であるあなた方も口では

「勝ち負けなんて関係ない」

「子供が頑張る姿を見れたら満足」

そう言うだろう

しかし実際問題として、あなた達の息子娘が試合に勝てば嬉しいでしょ?

それが子供には伝わるんだよ

あなた達が感じている、その数万倍もね

🏀

私がコーチ時代 全国大会の常連だった地元の強豪相手に 僅差で勝って都道府県大会に出場した事がある

( ꒪ω꒪)ベンチのコーチ陣はミニバス如きに権謀・奇策の限りを尽くし ゲーム終了後は魂抜けてボーゼンとしていたのだけど…

すると観客席から涙と鼻水とヨダレまみれのオッさんが特攻してきて 『感動をありがとう!』と叫びながら俺らに抱きついて来た笑

後から聞いたら オッさんは選手の父兄だった

🍽そして私が所属していたクラブは、試合後はいつも父母会主催でファミレスでお疲れ会があるのだが

🍣その日の会場はいつものファミレスではなく、寿司屋だった …父兄の目には星とハートが散りばめられていた

「オレらに対してこんな感じなら、家に帰ったら大パーティだろうな」そんな風に思っていたら、やはり思った通りだったようで

試合後の練習で子供に聞いたら どの家も大騒ぎだった様だ

子供たちの大半はウザったがってはいたが 『まぁ期待されてんなー』て事は子供なり察せてはいたよ

⚽️

またこれはあるJ1クラブのJrユースの話

そのクラブにはもの凄い天才選手がいて(実際その選手はその後プロになって、日本代表にもなった)

しかしその子の親がベタベタ過ぎの過保護過ぎて「これではこの子は潰れてしまう」と懸念した当時のユース監督が ユース昇格時に親に子離れさせる為、クラブが所有する寮にその子を入寮させようとした事があった

…すると、どうなったかというと 『子供のために!』と、その子の実家がクラブチームの近所に引越して来たという… (意味ないじゃん笑)

まぁ俺はそれでも良いとは思うのよ

ムベッパの両親は子供の頃のムベッパが過度に優遇される事を嫌い、ムベッパのシューズの手入れはクラブ職員ではなく、ムベッパ自身にやらせていた しかし世の中の全ての親がムベッパの親でない

我が子を溺愛する親もまた親なのだろう ※それが多少?歪んだ愛だとしても

だが忘れないで欲しい 大抵の子供のクラブチームは 子供の為ではなく、あなたち親のためにある事を

クラブチームもスクールも子供達のためにスクールを実施している訳ではない

スクールに通わせる金を支払っている人、すなわちあなた達のためにスクールを行っているのだ。