TAMAのさん日記

日々雑感、トレーニング理論などを書きます

🏀「偽りの基礎」を検証する

はじめに

おさらいも兼ねて「偽りの基礎:スリーメン」というか

伝統的な3線速攻の作り方を解説したい

 

 

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 仮にフロントコートの中の1人(※図ではC[センター])が

味方ペイント中央でリバウンドかインターセプトに成功したとする

 

 


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①ボール奪取直後、残りのフロントコート2人はサイドラインを駆け上がる

②このとき、必ずサイドラインを踏む

 

 


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先行するレシーバーらが、サイドラインを踏むくらい大廻りする事で

・レシーバーらは後方からのパスの視野を確保する事が出来る

・またレイアップに向けた斜め45°からのゴール突入経路を確保する事も出来る

 


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③フロントコート2人が先行するのと同時に、バックコート2人はサイドへ展開する

 

 


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ボールホルダーは

ⅰ:前方へのリードパス

Ⅱ:サイドへのアウトレットパス

の、いずれかを選択する

 

 


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ここでボールホルダーがアウトレットパスを選択した場合は

パッシング後、ボールホルダーは速やかにパス方向の反対方向へ駆け上がる

 

 


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中央に生まれたスペースへ、逆サイドのバックコートがCカットで突入する


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Cカットで加速が付いたプレイヤーにパスを出して

先行のフロントコート2人と共に3線が完成される

 

 

 

 

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🤔…とまぁ、これが

伝統的なスリーメンゲームのトランジションパターンなんだけどさ。。

 

 


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でもこれって

・関東学生リーグ(男子)の連中や、ましてプロ・実業団の連中との対戦で使用すると

 

 

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😓アウトレットパス出したあたりで、ディフェンス戻っちゃうから速攻にならないんだよねぇ。。

全日本(男子)の国際試合なんか見てたら、もっと顕著だ。

 

 

もっとも

女子ならば世界大会レベルでも3線速攻が作られるシーンは見かけるから

女子に関しては3線速攻を主体的に練習する価値は(男子よりは)あるのかもしれない

 

でも、女子もスピード化は進んでいるから

今の育成世代にそういった指導がどこまで有益かについてはわからない

 

 

あと

これを閲覧している皆さんには様々な階層がある事は理解している

 

僕の話で基準にしている対象は

⑴大学バスケットなら関東学生リーグ一部の男子相当かそれ以上のプレー水準

⑵「⑴」へ選手を送り出そうとしている育成チーム

 

くらいかな?

 

もちろんバスケットボールなんて只の球入れ遊び

こんな高いレベルなんて目指さなくてもいいよ、というチームがいても、それは尊重する

 

逆に言えば

別に高いカテゴリーへの選手輩出を想定していないチームやチーム指導者の皆さんに僕の話を強いる気はないし、また(嫌味100%抜きで)聞いて頂こうとも思ってはいない

※正しく、無駄だ(苦笑)

 

 

 

 

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ここからは僕が実際のプレー時やミニで指導していた頃の速攻パターンをご紹介する


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フロントコート陣は

・相手ゴールか

・相手ゴール付近に向かって

最短距離で走る


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バックコート陣は、センターライン脇に向かって真っ直ぐに向かう

 

 

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だから綺麗にトランジションが展開されると

こんな感じとなる

 


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尚、バックコートのうち1人が

ボールホルダーのサポートで残る場合もある

 

いずれにしても

先行するレシーバーはゴール目掛けて一直線に突っ走る事が多くなるから

レシーバーは、ほぼ真後ろからボールを貰うケースが多くなる

 

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①前方に余裕があれば、浮かしたリードパスでいいけど

②高難度ではあるけど、足元へピンポイントのバウンスパスを出せるスキルを求めたい所だ

 

まぁ

・①でも②でもどちらにしても

・パッサーにもレシーバーにも能力が必要なプレーだ

 

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😅…まぁ、冗談はともかくとして

 

・出来なくてもいいからさ

・「まぁ、やってみなよ」といった感じで

 

練習させるのが良いんじゃないかな?

 

 

ここで強く訴えたいのは

 

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ゴールに向かってまっすぐ走る子に向かって

 

 

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て、指導するコーチについてだ

 

 

 

 まぁ、悪気は無いんだろうけどさ

 

確かに大廻りさせた方がパスミスは減るから

ミニバスくらいのレベルで勝ちあがりたければ

こういった指導を徹底した方が合理的だよね

 

例えば、僕がみていたチームは

😎男子は、うっかり関東大会とか出るくらいチームだったけど

😱女子は120対0で負けるくらいのレベルだった

 

だから、男子はともかく女子だけの練習だと

「とりあえず3メンとかやっとく?」くらいのレベル

たぶん大廻りを徹底させた方が勝ちやすかったと思う

 

そんでもって、こんなレベルだと

何度言ってもスリーメンをガチ無視して

ど真ん中を爆進する猛者(もさ)はいた

 

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しかしこのムーブは

「今は不合理でも、将来的に子供が成長したら合理的なムーブとなる可能性がある」

 

だから僕は否定しなかった、怒らなかった※

(※ただ、「やれ」とも言わなかったが、笑)

 

「…ちょっと、サイドラン(外まわり)とか、やってみない?」

…くらいの事を“聞いてはみる”けどさ

だいたい、わかってくれないよねw

 

みんな「🙋‍♀️はい‼️ 」て、元気に返事はしてくれるけどね

 

でも、ヤツらの「🙋‍♀️はい‼️ 」を信じてはいけないww

 

この辺のレベル相手の指導だと

我々コーチは「ただ祈る」ばかりじゃないかな?

 

『( ̄人 ̄ )どうか今日の練習は言った通りに動いてください』

…まぁ、祈りが通じた日はなかったけどね(苦笑