🙌ナカタが去って喜ぶ人たち/育成型クラブのジレンマについて
中田英寿さんが…
[Wikipediaより]
かつて
中田英寿さんが当時所属していたイタリアのペルージャからローマに移籍する時
現地の日本人記者は彼らにインタビューをした
「皆さんは中田がペルージャからいなくなる事が嬉しいのですか?」
すると彼らは答えた
私が知る限り
この報道が日本に育成型クラブという概念を紹介した始まりではないかと思っている
究極の育成クラブ/セレッソ大阪
[Wikipediaより]
私が思うに
日本で育成型クラブスタイルを貫き続けているのは、セレッソ大阪だと思う
もちろんそれに納得されていないだろうが
かと言って卑下されている訳でもない
彼らは積極的に若手選手を育成して
その選手らを惜しみなく(海外チームを含めた)他クラブに移籍させているし
また移籍しやすい・オファーがかかりやすい体制も整えている
バルセロナシステムについて
得に私がセレッソのマネジメントに注目している点は
(これは恐らく偶然ではないと思うのだが)
セレッソ大阪はどの時代でも、その当時の日本代表が使用するシステムと酷似した戦術でリーグを戦っている
⚽️実はこれは、バルセロナのユースチームや⚾️日本だとソフトバンクホークスのファームで採用されている方針でもある
バルセロナのユースは必ずトップチームと同じシステムを敷く事が義務付けられている
だからトップチームが442ならば442、343なら343の布陣を敷き
そして対応したトップチームの選手が不調ならば、ユースチームで対応する選手に召集がかかる
トップカテゴリーに近いシステムを採用していれば、トップカテゴリーから招集される可能性が高まるし、選手のモチベーションも上がるという事だ
育成クラブ転換へのジレンマに悩む、ガンバ・レイソル
[Wikipediaより]
セレッソとは反対に * リーグ優勝 * アジアチャンピオンACL優勝〜トヨタカップ(CWC)出場
…を果たすなど、輝かしい成績を残しているが故に
現状に納得が行かない層が多いのが
両クラブともクラブ自体は育成型クラブへ舵を切る覚悟を決めている様には思えるのだが
その周知にはもう少し時間かかる模様だ
新しい選択/リターン型・ピクシー型クラブ
現在の日本サッカーは才能の殆どがヨーロッパに放出されるため、自国のリーグで代表選手を観戦する機会は殆どない
従って、日本代表の人気がどんなに上がってもリーグの人気に直結しないのが現状だ
例えばもし、三笘薫選手が今フロンターレに所属していれば、フロンターレの試合のチケットは絶対に手に入らないだろう
かつてのJリーグはそんな状態だった
[Photo by Wikipedia]
発足当時のJリーグはどの試合のチケットもプラチナチケットと呼ばれ、サポータークラブに入会していてもチケットは入手できず
スポンサー企業のツテを使って、どうにか観戦できる。そんな時代が続いていた。
逆に当時のJリーグのスター達は、今の選手達をみて、随分と羨ましく思っているだろう
この状況をある程度打開する方策として、今試みられているのが
- かつて代表選手・欧州で活躍していたものの、現在は代表を事実上引退している選手
- 代表・欧州で活躍できる能力はあるが、何らかの理由でそれらの所属を拒んでいる選手
こういった選手を集めるクラブ方針である
このリターン型クラブで代表的なのが
⚽️サッカーなら鹿島アントラーズとヴィッセル神戸 🏀バスケットならばアイシン(現シーホース三河)だ
鹿島は内田篤人さんをはじめ、一度鹿島を離れても鹿島に戻ってキャリアを全うする選手が非常に多い
ヴィッセル神戸については…具体的な選手名は敢えて言及しないが、代表選抜に意欲を抱けない選手をマネジメントしてリーグを戦っている
[Wikipediaより]
また、先程育成型クラブの代表として挙げたセレッソ大阪は、育成型でありつつ、また香川真司選手というリターンして来た選手を主軸に据えて戦ってもいるので、リターン型クラブであると言っても良い
色々な意味で、セレッソ大阪のマネジメント能力は高いと私は感じ入っている