TAMAのさん日記

日々雑感、トレーニング理論などを書きます

「🏀9歩あるいてもトラベリングにならないマン」のお話

まずはこの動画を見て欲しい

youtu.be

彼の名はケンドリック・パーキンス

アメリカでは結構有名な「トラベリング王」なのだが

 

 

動画のシーンでは、プロレフリー3人がきっちりポジショニングしているのに

誰もトラベリングをコールしない

観客もブーイングしない 

 

パーキンスがトラベリングなのは明白なのに

何故彼はトラベリングをコールされないのだろうか?

 

 

 

 

 

この辺りの話は

🇩🇪🇫🇷成文法・大陸法と言われる判定とは明文化されたルールを全面に出してなされるべき」と考えるドイツやフランス的な哲学感

 

 

🏴󠁧󠁢󠁥󠁮󠁧󠁿🇺🇸不文法・英米と呼ばれる「正義の完全文書化は困難」「判定は社会に息づく慣例・哲学感(コモン・ロー)によって行われるべき」と考える、イギリス(イングランド)・アメリカ的な哲学感との違いが鍵になると思う

 

 

 

つまり動画のシーンでは

「確かにトラベリングである事に違いはないが」

「ハイポストのピポットワークなんてゲームに影響ないから、いちいちコールしないし文句も言わないよ」

と解釈されたのだろうね

 

 

 

だから(ゲームに影響が出る)ディフェンスがしっかりプレスかけたシーンについての軸足がズレなんかは、すぐにトラベリングがコールされる

 

 

 

 

これと似たような話として

国際試合では完全ノーマークだと6〜7歩助走つけてダンクするなんてシーンがザラにあるのだが

 

 

不文律的に「そんな所でトラベリングは取らないし、(トラベリングを)取るな!」ってことになっているので、トラベリングがコールされる事はまずない

 

だから僕の先輩の国際レフリーなどはレフリー講習会で 「確かに3歩あるけばトラベリングである事は違いないが」 「明らかなノーマークでのダンクでトラベリングを吹くな!」と、我々後輩らに指導をしたりする

 

ちなみに僕の後輩にオーストラリア人のお父さんを持つハーフがいた

オージー仕込みのパワープレーが持ち味のとても才能のある選手だったのだが

彼は(※パーキンスほどのトンデモじゃあないんだけど)ハイポストのムーブが悉くトラベリングとコールされてしまう

 

日本では、ね

 

「軸足がズレた」「ピポットフットが不明確」

まぁ確かにレフリーの言う通りだから、当然クレームは入れなかったけどね

 

 

 

 

🇯🇵ちなみに日本は「『名目上は成文法だが、運営は不文法』という、世界でも珍しい司法体系である」と言われている 

 

参考記事 

toyokeizai.net

 

 

 

果たして

ルールとは、我々の生活を豊かにする為に存在するのだろうか?

ルールを遵守すると、我々は豊かに・幸福になるのだろうか?

 

君はどう思う?